• ウィルコラ

    私たちWilCoLa(ウィルコラ)は、アジアで生息数が減りつつある野生動物とその生息地の保全に向け、人と野生動物が共生できる地域環境作りに取り組んでいます。

    なぜこの課題に取り組むか

    バングラデシュや東南アジアでは、農地や居住区の拡大とともに、野生動物の生息地が縮小し、人の生活圏との重複が進んでいます。人との生活圏との重複度合いが大きくなればなるほど、人と動物との競合は深刻になり、野生動物をとりまく状況は厳しくなります。

    一方、毎年洪水が起こるデルタ地域や、大きな経済的被害をもたらす動物の近くに生きる人々の暮らしも楽ではありません。密猟や違法伐採をせざるを得ない状況になることも多くあります。例えば、子供や大事な人が病気になって薬代や病院代などが必要になったとき、お米が不作で食べ物を買わないといけなくなったとき、漁のためのボートを買ったのに魚がとれず借金だけ残ったとき、現金を作る選択肢がそれしかない場合も珍しくありません。

    この中で、野生動物が人と共生していくためには、動物にも人にも良い形を模索する必要があります。そこで、わたしたちWilCoLaは、まずは動物が必要とする環境を明らかにし、その環境を守りながら、地域の人々が密猟や違法伐採をしなくてもすむような保全の形を模索します。地域の保全は地域の人の手で継続していくことを理想とし、保全を志そうとする現地の学生や地域の人々・子供を支援していきます。